伊島薫 IZIMA KAORU『Sight seeing』1979年、デビュー直前に、アメリカの観光地に訪れ、風景ではなく観光客を撮影したら、スペクタクルだった。 井出情児 JYOJI IDE 『ANGURA』1960年代後半の新宿で、日本で初めてのサブカル=アングラが誕生した瞬間、10代の写真家がスナップしていた。 片岡義男 Yoshio Kataoka 『東京で食べた』誰も意識していないうちに消えていく見慣れた東京の風景。食堂のショーウインドウを見続ける小説家はフィルムカメラに収めた。 谷川俊太郎Shuntaro Tanikawa『二眼レフの日々』 20代の詩人が二眼レフカメラのレンズを通して見た昭和の日々は、豊かな時間と余白のある空間こそ、日常だということを教えてくれる。 長濱治Osamu Nagahama『BLUES ROAD』 ブルーズマンを探すアメリカ南部への4年間の旅の膨大なベタ焼きには、身体に染みこんだブルーズ魂と、巡礼の旅の息遣いがこもっている。 三浦憲治Kenji MiuraKenji Miura『MIURA HIROSHMA』 広島生まれの写真家が撮影した故郷「HIROSHIMA」の飾らない素顔は、世界中のほとんどの人が抱いている「HIROSHIMA」のイメージを塗り替える。 渡辺達生Tatsuo WatanabeTatsuo Watanabe『Ta Wa Wa』 5000人を超える女性を撮影してきた女性写真の巨匠。プライベートな写真は、体温と湿り気のある豊かな母性を感じさせ、縄文の土偶の豊穣を想起させる。 長濱治Osamu Nagahama『Cotton Fields』 自らの身体に染み込ませたBluesのリズムを頼りに単身アメリカ南部、Bluesのメッカに4年間10回も足を運んでシャッターを切ってきたBlues写真集の決定版。